桜の季節にダイワ
スカーレット(牝4、栗東・松田国)が復活する。初
G1を手にしてから1年、さらにパワーアップした桜の女王は、大阪杯(G2、芝2000メートル、6日=
阪神)へ向けて坂路51秒1で最終調整を終えた。課題の折り合い面にも進境を見せ、打倒サムソンへ自信を深めた。牝馬の優勝なら98年エアグルーヴ以来となる。
ダイワスカーレットの最終追い切りは、大人の女性と呼べる振る舞いだった。オートマ車のようなスムーズな加速から、安藤勝騎手の手綱が軽く動くと、すぐさまギアを上げる。それでも余力は残したまま。引っ掛かることもなければ、強情を張って反抗することもない。まだまだ奥を感じさせる余裕たっぷりのフィニッシュに、安藤勝騎手は満足そうな表情で引き揚げてきた。
「この馬は休むごとに良くなるね。また大人になっていた。あれでもゆったりスタートしたんだよ。変な力みもなく、無理に掛かることもない」。昨年、牝馬
タイトルを総ナメにした女王に、有馬記念も十分に勝てると判断した松田国師は
スペシャル仕上げを施した。結果は2着。「確かにマツリダゴッホは中山実績もすごいし、強かった。でもスカーレットにも勝てる自信があったから、本当に悔しくてたまらなかった」。規格外の
スーパーレディーに、同師は新たな試練を与えることにした。
「有馬を終えても馬体がしぼまず、張りが出て大きく見せていた。周囲に対して堂々としていたのを見てスカーレットが強さを自覚してきたのが分かった。今度は1600メートルのG1(ヴィクトリアマイル)を勝つために、2000メートルで
天皇賞馬と対決させよう、ってね」。
目の外傷でフェブラリーSと
ドバイ遠征は幻に終わったが、すぐに回復。運動再開のメドが立ってからは、以前にもまして負荷をかけた。安藤勝騎手は「馬任せでいい。スピードがあるし、2000メートルは
競馬がしやすい。まともに、勝ち負けだろうね」。調教師、騎手、そして馬自身が強い気持ちで打倒サムソンに立ち上がる。【鎌田優】
[2008年4月3日 日刊
スポーツから]
今年は一儲けしたいなぁ