俊輔から2発で快勝/親善試合
後半9分、中村俊のFKからのボールを
トラップし右足でゴールを決める高原 <国際親善試合・キリンチャレンジ杯:日本2−0ペルー>◇24日◇
日産ス
俊輔が「伝家の宝刀」を振り抜いて、オシムジャパンに快勝を呼び込んだ。07年初戦のペルー戦で代表復帰したMF中村俊輔(28=セルティック)が、いきなり2アシストの大活躍。FKから前半19分にFW巻へ、後半9分にはFW高原にピン
ポイントのクロスを通した。通算21アシストは、92年オフト
ジャパン以降の日本代表で史上2位だ。屈辱のW杯ドイツ大会の終戦から275日。不動の背番号「10」が、欧州で進化した姿を披露し、チームを2−0の快勝に導いた。
日産スタジアムが大歓声に揺れた。「俊輔ーっ!」。6万人でふくれあがった
スタンドに紙吹雪が舞う。誰もが待ち望んでいた瞬間が訪れた。ピッチで歓喜するイレブンの中心に、中村がいる。居るべき場所−、そこに日本が誇る背番号「10番」が帰ってきた。
前半19分、左サイドからのFK。「巻の高さを考えた」(中村)の言葉通り、鋭く弧を描いたボールは184センチの長身FWによって、押し込まれた。セルティックで見せる正確無比なボールは、日本代表でも輝きを放った。国際Aマッチで節目となる20アシスト。この1発でチームに、そして中村に勢いがついた。
さらに後半9分、またも左サイド同位置からのFKだ。今度は鋭く落ちるボールで相手DFの手前へ入れた。これに鋭く反応したFW高原が、ワントラップから鮮やかに右足を振り抜いた。またも中村の左足がゴールに結びついた。「黒子」に徹したが、その存在感は誰よりも光り輝いていた。
試合後、中村は重責を解かれたような安堵(あんど)感に包まれていた。欧州チャンピオンズリーグでセルティックを16強に導いた立役者。あのマンチェスターU戦で伝説として残るであろうFKを決め、ACミランと互角に渡り合っただけに、過度の期待を背負って代表に復帰した。加えて9時間の時差。合流後2日間だけの練習、という強行日程で本番に臨んだ。「ミラン戦よりも、違った難しさがあった」の言葉は本音だった。
「個人的には、また代表でプレーできたというのが一番良かった。周囲の選手のいろんなところが見えた。今日は周囲に助けられることも多かった。ただし、もっとやれたと思う」。エレガントなパスさばきに終わらず、泥臭くカットプレーにも走った。オシム監督の考えるポリバレント(多様性)な能力を発揮。さらに、不調にあえいでいた巻を生きたパスでよみがえらせ、チームの士気も高めた。そこには、ニューリーダーとしてあるべき姿があった。
「どんな環境にもなじませられる選手こそが、本当にいい選手。オシムジャパンの形に自分の形を合わせたい」と言う。まだ、中村にとって新生代表は「五分咲き」というところだろう。10年W杯南ア大会への道のりは始まったばかり。ゴールの香りを漂わせる1本のパスを武器に、帰ってきた中村が、いばらの道を切り開いていく。【佐藤隆志】
nikkansportsより
俊輔には頑張って欲しいからなっ。みんながそれについていけるかだなっ。